牛煮込みのタコス

タコスやろうぜ

2、3年前からとあるオフ会バーベキューに参加してます。この会ではバーベキューと言っても様々な料理があり、どれもスーパーうまい。さらにビール片手にイケてる音楽を聴けるという楽しいイベントです。ある回でタコスを食べているところに「トルティーヤ家で焼いて食べてるんですよ」と言ったら「タコスやろうぜ」となり、それから炭の火が起きる前の前菜としてタコスや(たまにビリヤニ)を作って持ち込んでいます。

ひき肉にタコスシーズニングのオースドックス(?)なタコスはもちろん美味しいのですが、前にも書いたようにタコスは自由でたくさんのバリエーションが存在します。せっかく作るなら面白くてうまいやつにしよう、ということで毎回新しいものにチャレンジしています。今回は牛肉の煮込みにしてみました。

牛煮込みタコス

このタコスがけっこう美味しく好評だったのでレシピをメモしておこうと思います。ベースはbirria tacosです。この料理は牛肉をホロホロになるまで煮込み、煮汁の油をトルティーヤにつけてチーズと共に鉄板で温め、具と一緒に食べる料理です。今回は簡単に提供できるよう鉄板を使わず、温めた牛煮込み、細切りチーズ、その他の具をトルティーヤで包む方式にしました。なので名称としては「牛煮込みタコス」というのが正しいと思います。

牛の煮込み

タコスは手順は多い割に作るのが簡単な料理だと私は思います。メインの具の牛煮込みは鍋に材料を放り込んで火にかけて煮えたらほぐすだけ。まとめて作って冷凍しておけばタコライスやサラダの具材にも利用できます。

肉は牛バラと牛肩ロースです。ざっくり切ってフライパンで焼き目をつけます。豚でも大丈夫だと思いますが、強い旨味が欲しいので脂身がある牛バラを混ぜたいところですね。牛タンを加えるというレシピもあったのですが、高いのでやめました。ホルモンも相性がよいと思われます。筋もふくめて様々な肉の部位が渾然一体となった方が奥行きがでるというか。

牛バラを焼く

焼き目をつけたらトマト缶、玉ねぎみじん切り、赤ワイン、チョコ少々、ニンニク、塩、ローリエ、パプリカパウダー、クミンパウダー、オレガノパウダー、そしてワヒーヨ(Guajillo)を水で戻したものと一緒に圧力鍋で30分加圧します。

煮込みスタート

ワヒーヨはメキシコの唐辛子で、乾燥させた状態で売っています。とても辛そうに見えますが、実は全然辛くありません。そのまま食べるとチョコレートに似たような独特の深みのある香りと甘みがあります。これを水で戻してブレンダーで粉砕して加えます。なかったら普通の唐辛子でも大丈夫だと思います。

乾燥ワヒーヨ とても大きい

30分加圧した様子

加圧が終わったらローリエを除いてほぐします。30分ぐらい加圧調理すれば肉はホロホロになっているので簡単にほぐれます。この状態で別の料理に転生させることもできそうです。味をなじませるために煮汁に戻して軽く煮詰めて一晩置きました。タコスとして食べるときにはフライパン+カセットコンロで温めて具にします。

ほぐした肉

トルティーヤ・その他

具はできたのであとはその他を用意しましょう。この辺は割と好みで色々アレンジできそうです。

トルティーヤはイエローマサ粉を使いました。もう手慣れたものです。小麦粉のフラワートルティーヤも合いそうです。

一家に一台 トルティーヤプレス

サルサは刻んだトマト、ライム果汁、玉ねぎ、塩、タバスコ少々、バルサミコ酢を混ぜたものです。細切りチーズはチェダー入りがよい。玉ねぎはみじん切りにして水にさらしておく。サルサにタバスコを香り付けに少量いれたものの、辛味はまったくないので辛党の人はタバスコも加えてもらいました。パクチーは苦手な人もいるので選択制にしました。茎はみじん切り、葉はざく切りに。盛るときに「パクチー入れますか?」と聞いていたら某ラーメン屋みたいな気持ちになりました。最後にスライスしたライムを添えて完成。絞って口の中に放り込みます。うまい!

る さん(@cismo.bsky.social)提供

次はどうしようかな

次回はどんなタコスを試そうかな。タコス以外でもいいかも。