日想20210702

最近は「反芻する主観的な時間」について考えている。私たちは現実の状態のみならず、多分に過去の経験に影響を受けた振る舞いをする。では過去は現在にどんな形で影響を与えるのか?これが私の気になるところだ。以前に見た景色をふと見た光景から思い出す。過去の経験則から導かれた帰結をもって話す。過去の記憶が再現することを恐れて取る行動。過去は私たちの現在を不連続かつ不意に影響を受けている。

この姿を私はある種の反芻だと考えている。つまり処理しきれなかった過去の記憶がそのまま蓄えられ、何かしらの拍子で想起され現在の私の思考へと影響を与える。牛が行う反芻のように、食べた食物をまた口(=現在)に戻し、合わせて咀嚼し、飲み込む。一方向に進む矢ではなく、行ったり来たりを繰り返す、ぬったりとした進捗。これが私の時間観だ。

これをどうにかして寓話的に表現したいと思っていて、いろいろ考えたりメモを書いたりしている。まぁそのうち書けるでしょう